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ストーリー|Story

1977 年 7 月、主人公の少年・裕史 (11) はある日、母親の事情で東京から郡上八幡にあるお寺に預けられる事になる。見知らぬ土地で母親に置いていかれてしまった裕史は、絶望と悔しさ、その孤独に心を閉ざしてしまう。お寺の仲間や学校で出会った友達へも気のない裕史だったが、郡上の雄大な自然や風土の中で遊び、またいじめっ子とのケンカを繰り返す日常の中でゆっくりと現実を受け止め始めていく。

 そして何よりも裕史を変えたのが、いつも献身的ではつらつとした教師、水帆 (24) への淡い恋心だった。恋心はやがて初恋となり、自分が子どもである事への歯痒さと、水帆に対するどうしようもない思いに胸を締め付けられる。裕史は精一杯の背伸びで、今の自分に出来る全てをぶつけていく・・・しかし、水帆の身に起きた事件によって楽しい夏休みは、その町の記憶と共に裕史の心の奥に仕舞いこまれてしまう。

 郡上を離れ、大人になった裕史は、鶴来の訃報で、かつて少年だった自分と同じ年になる息子を連れ、再び郡上を訪れる。郡上の美しい自然と、そこで暮らす仲間は、あの時と同じように自分を迎えてくれる。

 30 年後、全てを吹っ切れぬまま郡上を離れ家族を持ち、東京で働く裕史。郡上の町医者、鶴木の訃報でかつて少年だった自分と同じ年になる息子を連れ、再び郡上を訪れる。郡上の美しい自然と、そこで暮らす仲間は、あの時と同じように自分を迎えてくれる。

裕史は仕舞いこんでしまったあの夏の思い出を少しずつ、少しだけ、ひも解いていく。まるで今の自分をどこまでも透きとおる郡上の水で洗い流すかのように‥

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